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不条理の砂漠のさすらい人
「きょう、ママンは死んだ。昨日かもしれないが、私には分からない。」。主人公すなわち異邦人のマルソーはアルジェに住む平凡な会社員で、日常のその場その場の快楽に身を委
ねている。母の死の翌日には海水浴に行き、喜劇映画を見て笑い転げ、女と関係を結ぶ。やがて一人のアラビア人を殺害し、その動機については「太陽の光がまぶしかったから」とうそぶく。主人公はあらゆる事に無関心で、自分を死刑に導く一連の事件についても「どうでもよいことだ」と、他人事のように呟くのである。ただ教戒師が神について語ろうとすると猛烈に怒り出す。そ
して判決は死刑であったが、彼の心境は、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びを上げて自分を迎えてくれる事だけを望む、というものであった。「異邦人」とはまず第一にアルジェリアの地にあって、土地のアラビア人に対してフランス人のことであり、次に社会的通念や既存の価値観の枠外にある人間のことであろう。作者カミユ自身もアルジェリア系フランス人である。彼は太陽しかない「不条理」と言う名の果てしない砂漠を当て所なく彷徨う旅人なのか。そしてマルソーは彼の思索上の分身であり、何事にも冷淡で無関心である生を、自分に正直に生きようとすればする程、世間との矛盾を深めて行く。
人生は不条理であるという前提に立った時、生きるという事の意味は何か、作品を通じて作者と共に考えて行きましょう。
「アルベール・カミユ、異邦人朗読会第5回」
主 催 アストライアの会 共 催 au bon cafe
ゲスト 森田典子さん 朗読会「青い鳥」 学校訪問で読み聞かせ フリーの演劇活動も
日 時 平成21年9月27日(日)午後2時から5時
会 場 豊島区立生活産業プラザ会議室2 池袋駅東口徒歩約5分(区役所裏手)
費 用 お茶代込み参加費二千円
形 式 前半は朗読、後半はお茶会で、文学サロンとして行います。
朗 読 専門家の朗読を基本とし、その後で希望者による体験朗読が加わります。
仏 文 毎回、原文の中から一行だけフランス語の解説を行います。
備 考 パリの市民朗読会「ボヴァリー夫人の会」と姉妹会になりました。
募 集 体験朗読者、フランス語解説者を募集!その際は無料でお茶付き!
連絡先 TEL/FAX 049(258)3218 松原まで
http://www.gilishya-shinwa.com
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